山々もうっすらと雪化粧を始め、冬の訪れを感じるころとなりました。
朝晩の冷え込みが厳しいこの季節、体調を崩さぬよう、どうぞご自愛ください。
さて、今回は【恭青会の理念】についてお話しさせていただきます。
私が恭青会を立ち上げたとき、果たして皆と共有できる目標は何だろう?と、考えました。大学時代には、より多くの網膜、近視患者さんを治すだけでなく、最先端の研究成果を上げて世界をリードすること、あるいは近隣施設からの重症網膜疾患を受け入れ、手術するなど多忙な日々を送っていました。
ただ、それは日々のノルマをこなすように毎日生じることにリアクティブに反応しているだけで、果たして自分でどの方向に向かって進んでいるかというアクティブな目標はありませんでした。
勤務医でいる間は何も考えずとも時間は流れていきますが、自分で組織を立ち上げた以上、自分で方向性を決めないといけません。自分だけでなくスタッフも進む方向がバラバラですと迷子になってしまいます。
したがって、「医療に貢献」という言葉を階層別に分けて考えることとしました。つまりは、十三の人たちには何ができるだろう?国内学会で何が可能であろう?そして国際的なレベルでは、どのような活動が望まれるのだろう?それを考えて「地域」、「日本国内」、「世界」の3つのエリアで、それぞれ我々が望んでいる方向性を理念とすることにしました。
この理念は組織の方向性の骨格となるものです。迷ったときは理念が優先されますし、現在も地域医療、国内学会活動、国際的な成果発信と3つのレベルで頑張っていると自負しています。
そしてこれが、私の掲げた理念になります。