今回はいくの眼科勉強会についてお話しします。
いくの眼科では、医師と視能訓練士の診療レベルを上げるため、2~3カ月に1度、木曜日の診療後に画像診断の勉強会を行っています。
最近の画像診断の進歩はめざましく、特に網膜分野では光干渉断層計(OCT)によって飛躍的に診断精度が上がりました。従来の眼底写真では、特に細かな黄斑疾患において完全な精度を求めるのは無理であり、特に白内障や硝子体出血などがあると、網膜の浮腫や小さな剥離は見逃される傾向にありました。
また万一その存在がわかったとしても、検査の度によくなっているのか否かを判別する細かな定量と言う点ではさらに難しいものがありました。
OCTの登場により、黄斑円孔、黄斑前膜、加齢黄斑変性など最近の網膜の病気のほとんどは診断可能で、従来主力であった蛍光眼底造影もいらないと言う意見すらあります。
医師の診断に画像読影力が必要なのは当たり前のことであり、視能訓練士においても非常に大事です。
患者様と画像の両方を理解することで、どのような撮影を行うか、どの部位を丹念に撮影するかが判断でき、診断に役立てることができます。
視能訓練士は特に密接に医師と共同して患者様を診断治療するため、自発的・積極的に治療に関わるべきと考えています。医師の説明の補助として、また患者様の質問に答えると言う意味でも、視能訓練士の能力格差は、広がっていくと考えています。
このようにいくの眼科では、患者様の治療成績を上げるべく、医師・スタッフが一丸となって取り組んでいます。
次回のいくの眼科勉強会は1月30日(木)を予定しており、内容は症例検討と生野院長によるOCTの講義となっています。
医師や視能訓練士を問わず、参加可能となっていますので、ぜひともご参加ください。
また、参加方法や最新のいくの眼科勉強会の情報は下記URLよりご確認いただけます。
https://kyoseikai.com/medical/#topInfostudygroup