このため人間ドックなどの眼圧が上がってないかを調べたり、眼底の写真を撮ったりすることが非常に初期症状初期診断に大事です。緑内障が進行すると視野が欠けてくるため、自覚することはありますが、この時点になるとかなり進行しているため、できるだけその前に発見すべきなのです。
一旦視野が欠けてきた場合、上のほうの視野はかなり悪くなってもまぶたのためにわかりにくく、下の視野が障害された場合の方が気づきやすいと言われています。視野が障害されると、自動車の時に運転していると人が飛び出してきてもわからない、あるいは階段が降りにくいといった症状がありますが、基本的には眼科受診することをお勧めします。
最後に急性緑内障について少しお話しします。急性緑内障は人口的には少ないものの、起こるととても厄介で、場合によっては数日で失明する恐ろしい病気です。夜間に生じることが多く、目の痛み、かすみや充血などが主な症状です。眼圧が上昇すると、吐き気や頭痛も起こります。このように夜間に目の痛みや頭痛が頻繁に生じる場合は、軽い発作を起こしていることがありますので、眼科を受診することが必要です。急性緑内障は、発生するととても危険な緑内障ですので必ず眼科で治療を継続することをお勧めします。急性緑内障発作については、またいずれまとめてお話したいと思います。