大人になってから斜視になると、物が二重に見える「複視」という症状が生まれます。斜視の種類によって、上下にずれたり、左右にずれたりします。物を片目でみると1つなのに、両目でみると2つに見える場合、多くはこの斜視によるものです。大人の場合、弱視になる心配はありません。プリズム眼鏡(※1)といって、斜視を矯正する特殊な眼鏡を使用することができます。大人も子供もひどい場合は手術をすることも可能です。
斜視は失明する病気ではありませんが、子供の場合は弱視にならないため、できれば3歳までに治療を開始することが望ましいです。大人であっても、複視は非常に煩わしいため、やはり治療が必要と考えられます。